4年ぶりの蒸気機関車「SLこまち号」
2018年10月13・14日に運行され、深まりゆく秋を盛り上げた「SLこまち号」。蒸気機関車(SL)は2012年から2014年まで3年連続で秋田県内を走ったC61形20号機が使用され、秋田駅から湯沢駅までの間を1日1往復した。SLの向きを変える転車台がある横手駅から転車台がない湯沢駅までは、午前の上り列車のみディーゼル機関車(DL)による牽引で、SLが後ろ向きに走行するという珍しい光景が見られた。列車は2台の機関車と旧型客車6両の計8両で運行。
初日、まずDLによって牽引される列車を横手市平鹿町の醍醐駅付近で撮影。4年ぶりに再会したC61は後ろ向きで颯爽と眼前を通り過ぎていった。
午後の下り列車を醍醐駅と柳田駅の間にある金屋跨線橋から撮影。先程とは打って変わって猛煙を吹きながら前進する姿はまさにSLそのもの。
横手駅では1時間半ほど停車していたがSLだけ切り離され、隅の転車台の前で待機していた。フェンスの角は人家の敷地で、立ち入りは不可。
横手駅で停まっている間に、2013年も撮影地に選んだ後三年駅と飯詰駅の間へ移動。以前に比べて煙の量は少ない。横手~湯沢間で列車を牽引するDLは最後尾に連結されていた。
更に先回りし、秋田市河辺で夕日に照らされる列車を撮影。初日はここで終了。
翌日再び醍醐へ。SLが駅へと向かう…と見せかけて、駅から遠ざかっていく場面。
下りは金屋跨線橋よりも醍醐寄りの場所で撮影。まるで線を引くかのように黒煙を吹き出しながら突き進む。
見納めは羽後境駅。薄暗くなる中、秋田を目指してゆっくりと発進していった。
4年ぶりの秋田県内におけるSL運行は特にトラブルもなく、自分自身もそれなりに楽しめた2日間だった。また秋田の鉄路にSLが舞い戻ってくる日を楽しみにしている。